FXで勝ち続けるためには、自身のトレードスタイルを明確に定める必要があります。無計画な行動では継続的な成功は難しく、スキル向上も望めません。最初に一つのトレードスタイルを徹底的に習得することが、FXでの成功への鍵となります。
自分に合う最適なトレードスタイルを選ぶためには、以下の3つの要素を考慮することが大切です。
- メインの時間足を決定する
- 使用する取引方法を選ぶ
- 取引ルールを明確にする
トレードスタイルは、取引に費やすことのできる時間や知識の量など、さまざまな要因に影響を受けます。しかし、最も重要なのは自分が興味を持ち、やりたいと思える方法を選ぶことです。感覚的な部分かもしれませんが、「好きこそ上手なり」です。FXは自己責任の世界です。選んだトレードスタイルに全力を注ぎ、収益を上げることが求められます。
また、適切なトレードスタイルを見つけるまで、試行錯誤を繰り返し、絶えず学び続けることが大切です。しかし、自分が興味を持ち楽しむことを選ぶことで、その過程のつらさも軽減できるでしょう。さまざまなトレードスタイルを試して、自身に合ったスタイルを見つけることをお勧めします。
軸となる時間足を決める
最初のステップは、自分のトレードスタイルに合ったメインの時間足を選ぶことです。
トレードの期間は、スキャルピング、デイトレード、スイングトレード、長期トレードの4つに大別されますが、これだけでは具体性に欠けます。具体的には、どの時間足を主に使って分析し、トレードを行いたいのかを最初に決定する必要があります。
戦術を練るために、まず選ぶべきはトレードにおける主要な時間足です。時間足を明確に定めなければ、効果的な取引スタイルを確立することは難しいのです。
また、メインの時間足を決定することで、チャートの分析視点が統一され、高い精度で分析を行い、相場の見識を養うことができます。
時間足の選択は、次に述べる取引方法などとも密接に結びついており、地道な努力が必要です。最初は気になる手法を参考にして検証を進め、徐々に自身に合った取引時間足に移行していくアプローチが効果的です。
手法
基本的には、順張りと逆張りの2つに大別されます。
順張りは、大きなトレンドに沿って取引し、逆張りは大きなトレンドに逆らって取引する手法です。
初心者にとって重要なのは、どちらの方法を選ぶにせよ、「大きな流れに逆らわない」ことを意識することです。
選んだ方法に基づいて、具体的なエントリータイミングを決めることも重要です。たとえば、順張りの場合、グランビルの法則を参考にすることができます。
そして、1つの取引方法に集中して検証し、データを収集し、自分に合っているかを確認することが大切です。
ネット上には多くの情報や手法が存在し、勝率の低い人にとってはどの手法も魅力的に映るかもしれません。しかし、多くの手法を同時にマスターすることは難しいです。
一つの取引方法を深く理解し、不具合を修正することが大切です。FXで成功するには、取引方法に対するこだわりも欠かせません。
取引するときのルール決め
取引ルールとは、以下の要素を明確に定め、他人にも説明可能なレベルで言語化し、感情の介入を排除した、エントリーから決済までのルールのことを指します。
- ポジションを持つタイミングや根拠
- 損切りの設定の理由と基準
- 利確の基準
- リスクリワードなど
トレードスタイルの最終的な意味は、自身が遵守できる取引ルールを持つことに他なりません。
特に重要なのは、「感情の介入がなく、明確なルール」を持つことです。相場分析においては、個人の経験に基づく直感も必要ですが、エントリーや損切り、利確の際に「感情の影響」が出ると、「大きな損失」を引き起こす可能性があります。
取引ルールが確立されるまでは、「検証」→「実践」→「修正」→「検証」というサイクルを繰り返す必要があり、これは即座に達成されるものではありません。
しかしながら、この着実な作業を進めることが、FXで成功するための重要な要素です。正しい努力と継続が、FXで勝利を収めるための一つの方法であると言えます。一歩ずつ確実に前進していくことをお勧めします。
分からない相場には手を出さない
FXで成功するためには、負けないトレードのスキルを習得することが重要ですが、そのためには攻撃的な姿勢ではなく、忍耐強く待つ姿勢が求められます。
以下の2つのポイントを徹底することが大切です。
- 取引ルール以外に手を出さない
- 取引ルールのタイミングを逃したら諦める
これらのポイントを守ることで、不要な損失を減らし、悪いナンピンや高値掴みなどのリスクを確実に軽減できます。
タイミングを逃したとしても、FXは必ず将来のチャンスが訪れる投資方法です。
FXは、即時の利益ではなく将来の利益を追求するものです。もしも目先の利益に意識が向いてしまう場合、上記の2つのポイントを紙に書いて画面の傍らに貼ることも効果的です。

デモトレードでの練習
FXで成功するために欠かせないのが、「取引ルール」の遵守です。しかしながら、多くのトレーダーがこの「取引ルール」を守ることが難しいと感じています。
「取引ルール」を守れない理由の一つに、自身のルールに自信が持てないことが挙げられます。このような場合は、デモ口座を活用して、自分の取引ルールに自信をつけることをおすすめします。
デモ口座とは、実際の資金を使用せずに、本番とほぼ同じ状況でトレードの練習ができる口座です。多くのFX口座がデモ口座を提供しており、リアルトレード前に活用することで、無駄な損失を防ぐことができます。
ただし、デモ口座を使用する際には以下の点に注意が必要です。
- 適当なエントリーを避けること
- デモ口座での心理状態とリアルトレードの心理状態の違いを認識すること
デモ口座を有効活用するためには、本番と同じ緊張感を持って取引することが重要です。適当なエントリーを繰り返すことは避け、正確な練習を心がけましょう。
また、デモ口座はリアルトレードとは異なる心理状態を模倣することはできません。従って、デモ口座は、勝敗ではなく、自身の取引ルールの有効性の検証などに利用することが推奨されます。
「デモ口座の練習は無意味」と主張する人もいますが、取引ルールが明確でない、知識が乏しい初心者が実際のトレードで開始すると、損失を招く結果となることがあります。